「なんとなく健康に良さそうな食品」という曖昧な認識を持たれがちな「オーガニック食品。実際「オーガニック食品」とは何なのでしょうか。
そもそもオーガニックとは、栽培する際に化学肥料や農薬を使わずに堆肥や生物で育てる栽培方法。とはいえ、化学物質を使わなければ全てオーガニックというわけではなく、登録認定機関によって認証されなければ「有機」または「オーガニック」などの表記はしてはいけないことになっています。
ざっくりと説明すると
・2年以上禁止されている農薬や化学肥料などを使用していない田畑で栽培
・遺伝子組み換え由来となっている苗などは使わずに栽培
・農薬や化学肥料を使用せずに栽培
このような内容などを基準として認証されるのが「オーガニック」と言うわけです。
この内容はお野菜に注目した内容になっていますが、他の「オーガニック食品」と言われるものはこれと同じような基準を守っています。
例えば「オーガニックパン」は原材料はもちろん農薬・化学肥料無しで、水や塩にもこだわりを持って作られていますし、「オーガニックコーヒー」も土や栽培方法、出来上がった豆も全て厳選されています。
加工食品でも同じように「オーガニック食品」と言われるものはあります。
魚介類や畜産類などが関わってくる食品であれば、その魚介や畜産を育てる時に与える餌には合成飼料などを使わず、自然の物だけを与えて育てて作られた食品がそれにあたりますね。
そんな栽培方法で作られたオーガニック食品には「通常の食品よりも安全」という点以外にも特徴があるのです。
① 栄養面
通常の食物よりもオーガニック食品の方がビタミンCや抗酸化成分が多いという研究結果が出てきています。また、免疫力の向上や基礎代謝の向上などの効果もみられるので、栄養面で優れていると言えます。
② 子供への影響
子供の体は大人の体と比べて食物の影響を受けやすいです。摂取する栄養分に対し体は小さく、免疫力や抵抗力も小さいからです。そのため、食品に使用されている発がん性物質の影響も大人以上に受けてしまいます。
そんな子供の体のことを考える結果、オーガニック食品を選ぶ母親が増えているんですね。
③ 動物や地球への影響
オーガニックの農場で飼われている動物達は自然体に近い状態で飼育され、食べ物も自然の物を与えているため動物たち自身にもストレスが少ない状況が作られています。
また、オーガニック野菜の田畑は薬品類を使わないため土壌が自然な状態のまま保たれているので非常に健康的な土壌を作ることが出来るのです。
「この地球環境は祖先からの遺産ではなく、未来の子供達からの借り物だ」という言葉があるように、これからの地球環境は未来の子供達に大きな影響を与えます。自分の健康・家族の健康だけでなく、未来の地球を考えてオーガニックを選択する、というのもありかもしれませんね。
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